中小企業診断士試験の難易度
中小企業診断士試験の難易度は高く、独学での合格はかなり厳しいのが現状です。
おすすめの受験予備校の比較ランキングを参考にして、自分に合った予備校を選ぶのが、合格への輝かしい第一歩となります。
試験の難易度としては、適切な試験勉強を十分に行っていれば、誰でも合格できる可能性があるレベルです。
中小企業診断士は、1次試験と2次試験の2つに合格しなければなりませんが、これらの試験の合格率は1次や2次ともに20%前後であり、試験全体での合格率はわずか4%前後です。
非常に難易度が高い資格になるわけですが、1次と2次試験は評価基準が異なり、1次試験はマークシート方式であり明確な回答を持つ絶対評価になります。2次試験も筆記試験がありますが明確な回答が存在しないといった特徴を持ちます。2次試験は過去の回答が公開されたことがなく、毎年合格率が20%前後であり比較的安定していることから相対評価になるのではないかといわれているようです。これにより、2次試験に合格するためには1次試験を突破した他の受験者を超える点数を獲得しなければなりませんので、難易度が高いといわれているわけです。
中小企業診断士の難易度は高いので他の資格と比べると社労士よりやや多い勉強時間が必要とされます。合格率においては4%であり、3,000時間程度の勉強が必要とされる公認会計士よりも低めです。
参考までにいくつかの資格の勉強時間や合格率について下の表で比較しました。
資格名 | 勉強時間 | 合格率 |
---|---|---|
公認会計士 | 3,500時間 | 10% |
司法書士 | 3,000時間 | 3%~5% |
社会保険労務士 | 800時間~1000時間 | 5%~7% |
行政書士 | 600時間~700時間 | 10%~12% |
中小企業診断士 | 1,000時間 | 4% |
色々な形態が混在している中小企業を相手にするだけあって、経営に関する知識を幅広く身につけなければ合格できない試験ですから、限られた時間で効率良く学習できる予備校のカリキュラムを利用するのがベストです。
中小企業診断士試験勉強の独学
中小企業診断士試験の1次試験では知識を問う筆記試験が中心で、2次試験では実務による問題解決が主体の2段構えの構成になっています。
したがって、独学による行き当たりばったりの試験対策では、1年間もかかる長い試験勉強を乗り切ることは非常に困難です。
おすすめの受験予備校の比較ランキングでは、試験勉強の観点だけではなく、学校の雰囲気や、合格後の転職などのネットワークについても言及しています。
予備校選びでは、まず通信教育と通学のどちらを選ぶのかが問題になるので、働きながら勉強するのかと併せて、じっくりと考えてみましょう。
通信教育は自宅へ教材一式が届けられるので、自分のペースでどんどんカリキュラムを消化できるメリットがあり、忙しい方に向いています。
一方、通学では最寄りの校舎まで出向く必要がありますが、講師から生の情報を得られる上に、任意に質問できるから疑問点を残さずに済みます。
基本的に通学の方が学費が高いものの、ビジネスマンとしてフルタイムで働いている方であれば、金額的にそれほど大きな違いはありません。
とにかく試験に合格したいのならば、実績豊富な予備校の通信教育を受講するだけで大丈夫だから、通っている暇がない方は素直に通信教育での独学を選びましょう。
自習室を利用した独学勉強法
資格試験は誘惑との闘いです。
中小企業診断士試験に限らず資格試験はいかに自習時間を確保するかが大切です。しかし、家にいるとテレビやネットなどついやってしまいがちです。テレビやパソコンを処分すればいいのかもしれませんが、スマートフォンは処分できないでしょう。スマートフォンにはゲームや音楽など多くの誘惑がつまっています。
現代の社会において、ネットなどの誘惑には対処するすべはありません。
そこでおすすめなのが、学校、図書館、民間の自習室なのです。
周りは真剣に勉強している人ばかりですから、なんか自分もやってやるぞという気になってくるので、ネットにうつつを抜かさなくなるでしょう。
自習室で思いっきり勉強するぞというメリハリをつけておけば、勉強だけに偏ることもなく、娯楽だけに偏ってしまうこともなくなり、バランスのいい生活習慣が作られることは間違いありません。
そこが一番の学校の魅力であります。民間の自習室では、勉強以外の目的で来る人もいますから、やはりマナーがきちんとなされていない場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
独学で勉強するには自習室も上手に利用しましょう。