令和8年(2026年)の司法試験から、短答式・論文式ともにCBT方式(パソコンでの解答)が導入されます。この記事では、法務省が公表している制度情報と、2026年9月時点で確認できる各予備校のCBT対応答練・添削講座を比較します。
まず確認したい、司法試験CBT化の制度概要
\n法務省公式サイト(moj.go.jp、2026年9月確認)によると、司法試験・司法試験予備試験のデジタル化の概要は次のとおりです。
- 司法試験は、令和8年試験から短答式試験・論文式試験のいずれもCBT方式を導入
- 司法試験予備試験は、令和8年試験では論文式試験のみCBT方式を導入(短答式試験は対象外)
- 令和8年試験の試験用法文は、画面上で閲覧できる機能に加えて紙媒体でも配布される(令和9年以降の扱いは今後検討)
- 法務省は基本操作を練習できる「体験版」アプリケーションを提供している(令和8年4月更新版が最終版)
出願・受験を予定している方は、最新の情報を必ず法務省公式サイトのデジタル化ページでご確認ください。制度の詳細は年度によって更新される可能性があります。
CBT対応をうたう答練・添削講座の比較(2026年9月時点)
\n各予備校公式サイトの情報をもとにした比較です(2026年9月確認、価格・内容は変更される場合があります)。
| 予備校 | 講座名 | 費用(税込) | 回数 | CBT・添削方式の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 伊藤塾 | 司法試験CBT論文過去問答練 | 128,700円(セット) | 49回(過去7年分×7科目) | CBT方式に対応した論文答練。デジタル添削でスムーズに結果を確認できる |
| 伊藤塾 | 司法試験CBTペースメーカー論文答練 | 118,800円 | 16回 | 本番のシミュレーションが可能。デジタル添削 |
| LEC | CBT論文パーフェクト答練 | クール別60,800円/一括101,000円 | 1クール6回・一括12回 | デジタル添削と採点表付き。添削者は全員司法試験合格者 |
| アガルート | 司法試験答練 | 36,366円前後 | 7回 | オリジナル予想問題(2026年9月確認時点でCBT対応の明記は確認できず) |
| 辰巳法律研究所 | 司法試験 ファイナル予想答練 | 75,900円 | 5回 | 全国模試後の演習不足を補う予想問題(2026年9月確認時点でCBT対応の明記は確認できず) |
2026年9月時点で確認した範囲では、伊藤塾とLECの答練講座は「CBT」を明記し、答案の入力・デジタル添削に対応していることを打ち出しています。アガルート・辰巳法律研究所の答練は、講座名や紹介文の中でCBT対応が明記されていない場合があるため、CBT形式での演習を重視する場合は、各校に直接対応状況を確認することをおすすめします。
「入力練習」と「添削付き答練」の違いに注意
\nCBT対策としては、大きく分けて次の2つのニーズがあります。
| ニーズ | 対応する対策 |
|---|---|
| パソコンでの文字入力・操作そのものに慣れたい | 法務省の体験版アプリケーションでの練習(無料) |
| 入力した答案について、内容面の添削・評価がほしい | 予備校のCBT対応答練・添削講座(有料) |
法務省の体験版は操作方法の確認を目的としたものであり、答案の内容についての添削は行われません。Word入力の練習だけを本試験環境の再現と同一視せず、内容面のフィードバックが必要な場合は予備校の添削付き答練を検討してください。
答練を選ぶ際に確認したいポイント
\n- CBT方式(パソコン入力)での答案提出に対応しているか、それとも手書き前提の答練か
- 添削がデジタル(オンライン)で完結するか、郵送でのやり取りが必要か
- 添削者の質(司法試験合格者による添削か、講師による添削か)
- 過去問中心か、オリジナル予想問題中心か
- 他校生・独学者でも単独で申込みが可能か
よくある質問
Q. 司法試験のCBT化で、答練もすべてパソコン入力に対応する必要がありますか?
本試験がCBT方式になる以上、パソコンでの入力速度や操作に慣れておくことは重要です。ただし、内容面の実力を鍛える答練と、入力操作に慣れるための練習は別物と考え、両方を計画的に取り入れることをおすすめします。
Q. 法務省の体験版だけでCBT対策は十分ですか?
法務省の体験版は操作方法の確認が目的で、答案の内容についての添削は行われません。操作に慣れることはできますが、答案の質を高めるには、予備校のCBT対応答練など、添削を伴う教材と組み合わせることをおすすめします。
Q. 予備試験もすべてCBT化されますか?
法務省の発表(2026年9月確認)によると、予備試験については令和8年試験では論文式試験のみがCBT方式の対象で、短答式試験は対象外とされています。制度は今後変更される可能性があるため、最新情報は法務省公式サイトでご確認ください。
CBT答練を選ぶときの比較ポイント
CBT対応と書かれていても、答案入力だけがデジタル化されている講座と、出題・提出・添削・復習まで一貫してオンラインで完結する講座があります。申込前に次の項目を確認すると、受講後のミスマッチを防げます。
| 比較項目 | 確認する内容 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| 入力方式 | キーボード入力、文字数表示、下書き保存 | 本番に近い画面で練習できるか |
| 添削方式 | PDF返却、オンラインコメント、再提出 | 弱点を後から検索・復習できるか |
| 返却日数 | 答案提出から講評までの期間 | 次の答案に間に合う周期か |
| サポート | 質問、講師面談、操作トラブル対応 | 初回提出前に相談できるか |
CBT答案の練習手順
<\n受験前に確認したい機器・データ管理
自宅で練習する場合は、パソコンの更新、ブラウザ、通信環境、電源、バックアップを事前に確認します。答案ファイルは提出前後で保存し、ファイル名に日付と科目を入れておくと、添削結果との照合が容易です。個人情報を含む答案を共有するときは、講座が指定する安全な提出画面を利用してください。
CBTの実施範囲・対象年度・会場での機器要件は変更される可能性があります。最新の実施方法は法務省の司法試験・予備試験公式案内で確認しましょう。
まとめ
司法試験のCBT化にあわせて、伊藤塾・LECなど一部の予備校ではCBT方式に対応した答練・添削講座を提供しています。答練を選ぶ際は、費用や添削回数だけでなく、CBT対応の有無、デジタル添削かどうかを確認することをおすすめします。制度そのものの詳細は法務省公式サイトの一次情報で必ず確認してください。
司法試験・予備試験の予備校・通信講座全体を比較したい方は、司法試験の予備校・費用比較記事もあわせてご覧ください。

