財務諸表論
税理士試験において必須科目です。
企業が株主などへの報告書である財務諸表の作成方法と考え方を学習します。
試験は理論と計算に分けて出題されます。
財務諸表論の攻略法
簿記論との関連性が強いので、時間に余裕がある場合は同時に受講することで時間短縮になります。
- 理論
企業に関する考え方について論述式により、近年設定又は改定された基準が出題されやすい傾向にあります。文章を書かせる暗記型の問題と理解力を試す記号選択問題等が出題され、いずれも比較的難易度の高い問題が出題される傾向にあります。 - 計算
会社法等の法律等に従って貸借対照表及び損益計算書を同時作成する形式が定番の出題方法です。出題内容も安定しており、難易度も標準的なレベルにあり、簿記論の知識が多いに役立つ試験内容です。
ポイント
税理士試験の中で最も合格率の高い科目です。年によっては30%近い合格率の年もあります。とはいえ、通常は15%前後で推移していますので、油断することなく学習をすすめましょう。
財務諸表論は会計学としての位置づけにより、その範囲は膨大ですが、その中から試験に必要な知識を確実に習得し、合否に影響のない範囲はある程度の割り切りも必要です。専門学校の指導に従った学習により効率的に学習をすすめましょう。
理論は単なる暗記にとどまらず、併せて理解を重視した勉強方法が合格のポイントとなります。ある程度の暗記がすすんだら、応用理論を回し、演習、答練等で確認をすることで定着を図りましょう。