気象予報士試験は「合格率5%前後」ともいわれる難関の国家資格です。この記事では、試験を実施する一般財団法人 気象業務支援センターの公式統計をもとに、最新の合格率・受験者数の推移、難易度が高い理由、そして合格率を上げるための科目免除の活用法をグラフと図解でわかりやすく解説します。

気象予報士試験の最新の合格率
直近の第65回試験(2026年1月25日実施)では、受験者3,932人のうち208人が合格し、合格率は5.3%でした。第1回(1994年)から第65回までの累計では、受験者243,940人に対して合格者13,433人、平均合格率は約5.5%です。
| 回 | 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第56回 | 2021年8月 | 2,920 | 124 | 4.2% |
| 第57回 | 2022年1月 | 3,629 | 177 | 4.9% |
| 第58回 | 2022年8月 | 4,173 | 251 | 6.0% |
| 第59回 | 2023年1月 | 4,166 | 198 | 4.8% |
| 第60回 | 2023年8月 | 4,290 | 206 | 4.8% |
| 第61回 | 2024年1月 | 3,928 | 242 | 6.2% |
| 第62回 | 2024年8月 | 4,268 | 248 | 5.8% |
| 第63回 | 2025年1月 | 4,034 | 244 | 6.0% |
| 第64回 | 2025年8月 | 4,048 | 210 | 5.2% |
| 第65回 | 2026年1月 | 3,932 | 208 | 5.3% |

約12年間の合格率推移
2014年以降の合格率を見ると、概ね4〜6%台で推移しており、年によって大きく変動しない「常に狭き門」の試験であることがわかります。受験者数は2021年頃まで3,000人前後でしたが、2022年以降は4,000人前後に増加しています。

なお、第1回試験(1994年8月)の合格率は18.0%と高めでしたが、これは既に予報業務に携わっていた気象の専門家が多く受験したためと考えられています。
気象予報士試験の難易度が高い3つの理由
①学科2科目+実技の3つすべてに合格が必要
気象予報士試験は、学科試験(予報業務に関する一般知識・専門知識)と実技試験の3つで構成され、同じ回ですべての基準を満たす(または免除を受ける)必要があります。学科は各15問中11問以上の正解、実技は総得点の70%以上が合格基準です(難易度により調整あり)。

②物理・数学の知識が求められる
一般知識では大気の熱力学や大気の力学など、物理や数学の考え方を使う問題が出題されます。文系出身の方にとっては最初のハードルになりやすい分野です。
③記述式の実技試験
実技試験は天気図や気象衛星画像などの資料を読み解き、文章や図で解答する記述式です。「気象概況の把握」「局地的な気象の予想」「台風等緊急時の対応」が問われ、知識だけでなく資料を読む力と応用力が必要になります。
合格率を上げるカギは「科目免除」
学科試験の全部または一部に合格した場合、申請により合格発表日から1年以内に行われる試験で、合格した科目が免除されます。試験は年2回(1月・8月)なので、免除の有効期間中に2回受験のチャンスがあります。

アガルートアカデミーの公式サイトでは、学科免除を得た受験者の合格率は20〜40%へ大きく上がると紹介されています。いきなり3つ同時合格を狙うのではなく、まず学科を突破して免除を得るという戦略が現実的です。
受験の基本情報(2026年度)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし(誰でも受験可能) |
| 試験日 | 年2回(例年1月末・8月末の日曜日) |
| 試験地 | 北海道・宮城県・東京都・大阪府・福岡県・沖縄県 |
| 試験手数料 | 11,400円(学科1科目免除10,400円、2科目免除9,400円) |
| 次回試験 | 第67回:2027年1月31日(日)※受験申請 2026年11月16日〜12月4日 |
難関試験を効率よく突破するなら通信講座も検討を
合格率5%前後の試験を独学で突破するのは簡単ではありません。特に物理が苦手な方や、記述式の実技試験に不安がある方は、通信講座を活用すると効率よく学習できます。
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※合格率等の統計は気象業務支援センターの公表資料(2026年3月13日掲載)に基づきます。第66回(2026年8月実施)の結果は2026年10月9日に発表予定です。

