知らなきゃ損!!通学講座も通信講座も授業料が安くなる方法詳細はこちら >>

公認会計士とUSCPA(米国公認会計士)のダブルライセンスは必要?違いとメリットを解説【2026年最新】

違いとメリットを解説

会計系資格のキャリアを考える中で、日本の公認会計士とあわせてUSCPA(米国公認会計士)の取得を検討する方も増えています。両者は名称が似ているため混同されがちですが、試験制度も独占業務の範囲も大きく異なる別の資格です。ここでは、それぞれの違いとダブルライセンスの意味・メリットを整理します。

目次

公認会計士とUSCPAの主な違い

公認会計士(日本)USCPA(米国公認会計士)
資格の位置づけ日本の国家資格米国各州が認定する資格
独占業務日本国内での財務諸表監査日本国内での独占業務なし
試験難易度最終合格率7〜11%程度の最難関資格科目合格制で比較的取得しやすいとされる
受験言語日本語英語

現時点では、公認会計士試験とUSCPA試験の間に科目免除などの互換性はなく、どちらかに合格していてももう一方の試験が免除されるわけではありません。また、USCPAは日本国内における監査の独占業務を行うことはできないため、あくまで別々の資格として捉える必要があります。

ダブルライセンスのメリット

  • 国際業務での評価:外資系企業やグローバルに展開する監査法人の国際部門では、USCPAの知識・英語力が業務上の強みとして評価されやすくなります。
  • US-GAAP・IFRSへの対応力:日本基準に加えて米国会計基準(US-GAAP)の知識を持つことで、海外子会社の会計処理や国際案件に対応できる幅が広がります。
  • 転職市場での差別化:会計・監査分野で英語力を武器にしたい方にとって、USCPAは公認会計士としてのキャリアに厚みを加える資格になり得ます。

ダブルライセンスを目指す際の注意点

USCPAはあくまで「必須」の資格ではなく、目指すキャリアによって必要性が変わってきます。国内クライアントを中心とした監査業務やコンサルティングを志向する場合には、USCPAを取得しなくてもキャリアに大きな支障はありません。一方で、外資系企業への転職や海外赴任、国際部門でのキャリアを見据えているのであれば、公認会計士としての専門性を土台にUSCPAを追加取得することで、対応できる業務範囲を大きく広げられます。まずは自分が目指すキャリアの方向性を明確にしたうえで、ダブルライセンスの必要性を検討するとよいでしょう。

USCPA試験の構成(2024年以降の新試験)

USCPA試験は米国公認会計士協会(AICPA)が作成する統一試験で、2024年からは「コア科目3科目+選択科目1科目」の計4科目に合格する形式になっています。日本の公認会計士試験とは、科目の構成も評価の仕組みも異なります。

区分科目主な内容
コア科目AUD(監査・保証業務)監査の手続、監査報告、内部統制など
コア科目FAR(財務会計・報告)米国会計基準(US-GAAP)にもとづく財務会計・財務報告
コア科目REG(税法・商法)米国連邦税法、ビジネス法
選択科目(1つ選択)BAR(ビジネス分析・報告)財務分析、より高度な財務報告
選択科目(1つ選択)ISC(情報システム・統制)IT統制、システム監査など
選択科目(1つ選択)TCP(税務コンプライアンス・プランニング)個人・法人の税務、税務プランニング
出典:AICPAの公表内容をもとに作成。最新の試験構成は公式サイトでご確認ください

各科目は科目ごとに受験して合格する方式で、1科目ずつ合格を積み上げていけます。一方、日本の公認会計士試験は短答式と論文式を経て最終合格に至る方式で、一定の期間内に全科目を仕上げる必要があるという点が大きく異なります。

日本の公認会計士試験との学習内容の対応

USCPAの科目日本の公認会計士試験で近い科目違いのポイント
FAR財務会計論日本基準・IFRSに対して、米国会計基準(US-GAAP)で学ぶ。英語の用語を覚える必要がある
AUD監査論日本の監査基準に対し、米国の監査基準・内部統制の枠組みで学ぶ
REG租税法・企業法日本の税法・会社法ではなく、米国連邦税とビジネス法が対象
選択科目(BAR/ISC/TCP)(該当科目なし)データ分析・IT・税務など、専門分野の深掘りを選べる

公認会計士試験に合格している方であれば、会計・監査の基本的な考え方はすでに身についているため、USCPAでは「英語での表現」と「米国基準・制度の違い」を新しく学ぶことが中心になります。ただし、試験の互換性や科目免除がないため、学習範囲の重なりがあっても改めて試験に合格する必要があります。

「試験合格」と「ライセンス取得」は別物

USCPAは、試験に合格しただけでは米国でCPAとして名乗ることはできません。州ごとに、学位や単位数、実務経験、倫理に関する要件などが定められており、これらを満たして初めてライセンスが付与されます。日本で受験する場合も、どの州に出願するかによって必要な条件が異なるため、出願前に各州の会計士委員会の公式情報を確認しておくことが重要です。

  • 受験資格や単位要件は、州によって異なる
  • 試験に合格した後に、実務経験や倫理試験などのライセンス要件が課される場合がある
  • 日本の公認会計士としての登録とは別に、手続と費用が必要

ダブルライセンスが向いている人・向いていない人

タイプ取得を検討する価値コメント
外資系企業・海外子会社を持つ企業の経理・財務を目指す高いUS-GAAPと英語での実務が求められる場面で評価されやすい
監査法人の国際部門や海外勤務を希望する高い英語で会計・監査を扱う力を証明できる
国内の中小企業・上場準備支援が中心必須ではない公認会計士だけでもキャリアの幅は十分に広い
税務・独立開業を軸にしたい優先度は低い税理士登録など、国内向けの資格・経験が優先されやすい
英語に抵抗がなく、追加の学習時間を確保できる取得を検討してよい学習時間を確保できる時期に挑戦すると負担が小さい

取得を考えるタイミングの目安

  1. 公認会計士試験の合格後、実務経験を積みながら:監査法人等で実務に慣れ、英語を使う機会が出てきた段階で挑戦する。
  2. 論文式試験の合格発表後、就職までの期間に:時間を確保しやすい時期に集中して取り組む。
  3. 転職や海外赴任を見据えたとき:応募先や赴任先で必要とされる知識に合わせて、科目を選択する。

いずれの場合も、学習時間と費用は個人差が大きいため、予備校の説明会や公式サイトで最新の情報を確認したうえで、計画を立てましょう。

よくある質問

Q. USCPAの試験は日本国内で受けられますか?

日本国内の試験会場で受験できる制度が整っています。ただし、受験できる会場や日程、出願の手順は変更されることがあるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

Q. 公認会計士なら英語力がなくてもUSCPAに合格できますか?

試験は英語で実施されるため、会計・監査の専門用語を英語で理解し、読み解く力が必要です。会計の知識があっても、英語に慣れていないと読解に時間がかかるため、事前に用語の学習を進めておくことをおすすめします。

Q. USCPAを取得すると、日本で監査の独占業務を行えますか?

いいえ。日本国内での財務諸表監査は、公認会計士の独占業務です。USCPAの取得によって、日本国内での独占業務が新たに得られるわけではありません。

USCPAの学習の進め方

  1. 受験する州と出願条件を確認する:学位・単位数などの要件を確認し、必要に応じて成績証明書の評価などを進めます。
  2. 英語の会計用語に慣れる:日本語で理解している内容を、英語の用語と対応させて整理します。
  3. コア科目から順に学習する:FAR(財務会計)は範囲が広いため、早めに取り組む受験生が多いです。
  4. 科目ごとに受験計画を立てる:1科目ずつ合格を積み上げる方式のため、仕事や学業の繁忙期を避けて受験日を決めます。
  5. 選択科目を選ぶ:自分のキャリア(財務分析、IT、税務)に近い科目を選びます。

公認会計士試験の学習経験がある方は、会計・監査の考え方を理解している分、英語での読解と、米国基準・制度の違いの習得に集中できます。一方で、同時期に日本の試験の勉強と並行するのは負担が大きいため、時期を分けて計画することをおすすめします。

出願前に確認したいチェックリスト

  • 受験を希望する州の出願条件(学位、単位、居住要件など)
  • 試験科目と選択科目の内容
  • 試験会場の場所と日程(日本国内で受験する場合)
  • 受験費用と、ライセンス取得までにかかる手数料
  • ライセンス取得に必要な実務経験や倫理試験の有無

公認会計士のおすすめ通信講座

公認会計士試験の学習を効率よく進めたい方には、通信講座の活用がおすすめです。

  • CPA会計学院:令和7年度合格者占有率66.7%という圧倒的な合格実績
  • 資格の学校TAC:本科生カリキュラム修了者の合格率80.5%の実績
  • クレアール:非常識合格法で効率的な学習ができる通信講座

各予備校・通信講座の費用や合格率をさらに詳しく比較したい方は、公認会計士の予備校・通信講座おすすめランキングTOP6もあわせてご覧ください。

カテゴリー

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次